雪道でのトラックの走らせ方

早いもので、今年も残すところ残りわずかとなりました。

テレビやラジオで、大雪に関するニュースが連日報じられていますが、
トラックを運転するドライバーさんには他人事ではないですね。

今回は雪道でのトラックの走らせ方や注意点などを紹介したいと思います。

 

雪道でのトラックの走らせ方

急発進、急停止は禁物

普段から発進と停止には気を付けておられるとは思いますが、雪道では特に慎重な発進と停止が求められます。

雪道での急発進はスリップにつながることが多く、急停車ではスリップを起こしコントロールを失う事があります。

空荷の状態では、リアタイヤにトラクションが掛からず空転しやすいため、慎重な発進が必要となります。 

 

十分な車間距離をとる

こちらも、普段から車間距離を十分に取って走行されているとは思いますが、雪道での完全停止は普段の倍の距離が必要だと言われています。

前方の車がスリップした場合や、障害物があった場合に回避できるよう、普段の倍の車間距離をとる必要があります。

JAFがおこなった制動距離の実験では、ノーマルタイヤは29.9m、スタッドレスタイヤは17.3mとの結果が出ています。


できるだけ完全停止は避ける

トラックは、小型から大型までリアタイヤが駆動しています。

トラックだけでなく普通自動車においても、リアドライブの車は登坂での発進が苦手です。

前方の信号が赤であれば、車速を落とすなどして、完全停止を回避するよう心掛けましょう。

 

雪道を走る際に携帯しておきたいもの

チェーン

スタッドレスタイヤを装着していていたとしても、アイスバーンなどでスリップを起こす場合があります。
万が一に備え、チェーンは準備しておくことをお勧めします。

チェーンを装着するタイヤ

2軸のトラック 後ろのタイヤ
3軸のトラック 後ろから2番目
3軸のトラック 後ろから2番目
※ツーデフの場合は装着位置が一番後ろ

スコップ

スタックした場合や、除雪に必要となります。
また、大雪で立ち往生した場合、マフラーが雪で塞がれないよう、マフラー付近の除雪は必須となります。

軍手

スコップでの作業や、チェーンの脱着時にあると便利です。

保存がきく食料

もしも道路で立ち往生した場合、車内で長時間過ごさなくてはなりません。
今回の新潟では、2日間ほど車が動かなかったとニュースで報じられていました。

 

日頃から雪に備えておきましょう

今年の冬はかなり冷え込むと言われています。
冷え込むという事は、雪が降る可能性も高まります。

もともとトラックは雪に弱いと言われており、特に「10輪」と呼ばれる車型は、
殆どがワンデフなため、スタックしやすいです。

走らせ方を注意し、日頃から雪に備えた装備を携帯しておくことをお勧めします。
先日のニュースでは、立ち往生で、燃料が不足したとも報じられていました。

目安ですが、大型トラックはアイドリングでどれくらいの時間もつのか計算してみました。

積載している燃料(ガソリン)を仮に400Lとすると・・・

大型トラックのガソリン消費量=1時間あたり約1,550cc(約1.55L)、24時間あたり約37,200cc(約37.2L)

400L ÷ 37.2L = 約10.752 = 約11日

満タンにしていた場合は約11日持ちます。半分であっても5日は持つみたいですね。

トラックは気温差がある冬や夏に不具合が発生しやすいと言われています。
現在ご利用している車体に気になる箇所がございましたら、ご相談頂ければと思います。