トラックの燃費について

燃費

去年は軽油価格が落ちた印象がありましたが、気が付いたらまた高くなっていますね。
今回はトラックの平均燃費と燃費を向上させる方法についてお話しします。

トラックの燃費について

燃費はエコカー基準をクリアしているものや年式などにより、それぞれ条件が異なります。
国土交通省が公開している自動車燃費一覧(令和3年3月)によると、大型トラックの平均燃費は4~5km/lとなっています。
排気量も多く重い荷物を運ぶため、やはりそれなりの燃費になりますね。

トラックサイズ 燃費目安
小型トラック
(最大積載量3t未満)
10~12km/L
中型トラック
(最大積載量3t~6.5t未満)
7~9km/L
大型トラック
(最大積載量6.5t以上)
4~5km/L

 

燃費向上のためのメンテナンス

トラックは日ごろのメンテナンスでも燃費が変わってきます。
メンテナンスにも何種類かあります。

①タイヤの点検

燃費を向上させるには適切な空気圧の維持が大切です。
普通乗用車の空気圧は2.0~2.5kgf/㎠が適切ですが、トラックは重い荷物を積むこともあり、中型トラックで7〜8kgf/㎠、大型トラックで8.5〜10kgf/㎠※が理想的なタイヤの空気圧となっています。
※空気圧の単位kgf/㎠(重量キログラム毎平方センチメートル)は、1999年よりkPa(キロパスカル)となっています。(8.5~10.0kgf/㎠➡850kPa〜1000kPa)

空気圧が高いとタイヤの中央部が路面に当たりやすくなります。そうすると、センター摩耗が起こりやすくなり乗り心地が悪くなります。
空気圧が低い場合はタイヤの内側と外側が路面に当たりやすくなります。タイヤの外側と内側が摩耗しやすくなり、転がり抵抗が増加するため燃費が悪くなります。極端に低くなるとバーストにもつながり大変危険です。

②エンジンオイルの管理

エンジンオイルはエンジンをスムーズに動作させる役割があるためオイルが劣化するとエンジン内部の抵抗が増え燃費にも影響します。
距離や使用期間を管理し適切なオイル交換が燃費の向上には大切です。

③空気抵抗を減らす

トラックに限らず空気抵抗が増えると、走行時の負荷が増え燃費に影響がでます。
キャブの屋根上についている「エアデフレクター」という装置を装着することで走行時の空気抵抗を減らし、燃費を向上させることが可能です。

 

燃費向上のための運転テクニック

トラックの燃費は運転の仕方でも変わってきます。

①シフトアップ

エンジンの回転数により燃費は変わってきます。そのため、シフトアップの際も高回転まで引っ張らず早め早めにシフトアップすることで回転を抑え燃費向上につながります。
またアクセルペダルの踏み込み量でも燃費は変わるため、発進・加速の際はアクセルペダルの踏み込み量を控えめにし、タコメーターはグリーンゾーン内でシフトアップするように心がけましょう。

②高速段の多用

こちらもエンジン回転数に関わりますが、一般道で大型トラックが使用するギア段は5~6速が最も多いと言われています。
同一走行速度で走るのであればギア段を1つ上げることでエンジン回転が下がり、燃費を節約できます。同じ速度でしたら所要時間は変わりません。できるだけ上のギア段を使うことを心掛けることで燃費の向上ができます。
ちなみに時速50km/hで走行した場合の回転は5速=1410rpm ,6速=1100rpm,7速=800rpm(参考)なので回転数がかなり抑えられます。

④アクセルを一定に保つ

ムダな加減速を行わずアクセルを一定を保つことでも燃費に大きく貢献します。
高速道路の追い抜きなどを頻繁に行うよりアクセスを一定に保ち走行する方が燃費は向上します。

⑤スピードを控える

スピードをあげると空気抵抗が高まります。空気抵抗は車速の2乗に比例すると言われていますので、速度が上がるにつれてその影響は増えていきます。
速度を控えつつ高いギアで走行することで燃費を抑えられます。

⑥エンジンブレーキを使う

ディーゼルエンジンはアクセルペダルから足を離すと燃料が無噴射状態になります。
よって燃料無噴射状態を多用することで低燃費運転につながります。
長い下り坂はもちろん赤信号や一時停止などで止まる時は、早めに足を離しエンジンブレーキを活用することで燃料消費量を抑えることができます。

 

燃料の消費量が多いトラックは燃費も考えて!!

長距離が多いトラックは燃料の消費量が多い為、先述したような工夫により燃料代を節約できますし、日ごろのメンテナンスでも燃費を向上させることは可能です。

最近は自治体の条例や会社の指示などでアイドリングストップ運動が盛んになってきました。しかし、駐停車時に必ずエンジンを止めることは、諸事情により徹底されていないことも考えられます。
不要なアイドリングをやめるだけでも月間・年間でみると大きな燃料削減効果があります。少なくとも車両から離れる時はエンジンオフの習慣をつけましょう。

弊社が在庫としている車両は日ごろ走行しているトラックなので、定期点検済でコンディションは良好です。
もしトラックを乗り換える場合や購入を検討の際は、お気軽にご連絡ください!!