トラックで雪道を安全に走行するために。

雪道走行

こんにちは、Ticsトラックです。
12月も終わりに近づきましたが、全国的に大寒波に関するニュースも報じられるようになりました。
私も先日北陸に行きましたが、ちょうど大雪の日と重なり高速道路は閉鎖する区間があり、解除された後も冬用タイヤ規制となっておりました。
過去のブログでも雪についての記事は書いておりますが、またこの時期がきたので雪道を安全に走行するためのコツなどを紹介します。

 

雪道で起こりうる危険

雪道は路面ミュー(タイヤと路面の接触面に働く摩擦力)が低下するため、スリップやスピンが発生しやすくなります。
コーナー途中の急ブレーキや、急加速はスピンを起こしやすくなるため、曲がる時は事前にしっかりスピードを落とし、安全なスピードでコーナーに進入しましょう。

雪道ではスタックも起こりやすくなります。トラックはFRのため、少しの雪でも発進の仕方によって簡単にスタックに陥ります。
急な加速はスリップを起こしやすく、一度空転すると前進が困難になります。
発進させる時のコツはとにかくゆっくり慎重に進むようにすることです。
  
走らせるコツだけではなくキャビンや荷室に積もった雪にも注意が必要です。トラックを加速する際に雪が滑り落ち、周囲の車に迷惑をかける場合があります。またブレーキ時には前に雪が落ち視界を妨げます。

 

タイヤの準備

雪道を走行する上で一番重要なのはタイヤです。雪道を走行する前はスタッドレスタイヤに履き替えチェーンを携帯しましょう。
夏用タイヤにチェーンで走行している人もいますが、スタッドレスタイヤに履き替えることをオススメします。

過去のブログでも書いておりますが、チェーンは駆動輪に装着します。普通自動車はFF車が多いため駆動輪に装着でも効果を発揮できます。
トラックの場合はFR方式のためチェーンは駆動輪であるリアタイヤに装着することになり、フロントタイヤがノーマルのままになります。フロントタイヤがノーマルタイヤのままだと、曲がる時のグリップが弱くなり曲がり切れないなどの危険があります。

また、ブレーキをした際はフロントに過重が掛かりますが、過重が掛かるフロントタイヤがノーマルのままでは制動距離にも影響がでます。  
さらに、チェーンはスタッドレスタイヤにくらべ速度を出せません。走行速度が20〜50km/hと取り扱い説明書に記載されていますが、振動や耐久性を考えると30km/h以下での走行が望ましいです。
これらの理由から雪道を走行する予定がある場合は、事前にスタッドレスタイヤに履き替えることをオススメします。

 

その他備え

車体への積雪に備え、雪かき道具を携帯しておくことをオススメします。最近は数時間で大量の雪が積もる「ドカ雪」という言葉もよく耳にします。1mくらいはあっという間に積もったりしますので、いざという時に車両の周りを除雪できるスコップを常備しておきましょう。
雪道を走行するということは寒冷地での走行になります。ラジエータ水が凍結しないよう不凍液の準備も必要です。

 

車両に不安を感じる場合はムリをしないように!!

年末にかけて突発的な仕事も発生する場合もあると思います。
山間部を通る際は雪に遭遇する確率も上がりますので、車両のチェックはもちろん、万が一に備え防寒具や非常食の携帯も怠らないようにしましょう。

もし車両の調子が悪い場合は、ムリをせず日にちを変更するなり、安全運転を心がけましょう。
弊社ではすぐに乗れる車両を用意しております。
車両に不安を感じる場合はお気軽にご相談いただければと思います。